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渡辺茂夫作曲ヴァイオリン・ソナタ『渡辺茂夫(1941〜1999)作曲 ヴァイオリン・ソナタ』 
(第2回サポート作品) 
ヴァイオリン/木野雅之(日フィル・ソロコンサートマスター)
ピアノ/吉山 輝(相愛大学ピアノ科講師)

定価3,000円(税込) 2006年7月1日発売
品番:MTWD-99026
企画制作:ミッテンヴァルト

神童ヴァイオリニストとして知られている渡辺茂夫だが、幼少の頃より作曲の勉強も始め、アメリカ留学前にはプリングスハイム等に師事し、器楽曲、オペラ、歌曲等、多くの自筆譜が残されている。今回録音したヴァイオリン・ソナタは渡辺茂夫13歳頃の作品である。未熟さの残る、あくまでも子供の作品ではあるが、その中にやはり非凡な才能を垣間見る思いがする。2曲とも三楽章形式で20分近くあり、自ら持つ技巧を駆使したヴァイオリン・パートはプロのヴァイオリニストでさえ簡単に弾きこなせないであろう。特に、第2番には協奏曲を意識したのか、第1楽章、第3楽章にカデンツァが織り込まれており、その形式にとらわれない自由な発想にもたびたび驚かされる。 今回は渡辺茂夫が愛用していたヴァイオリンを使用して録音を行った。

【記事掲載】
 『レコード芸術』2006年9月号P.140-141新譜月評で紹介されました。

 

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